第2回CSRセミナー

『企業の社会的責任(CSR)について考える』 勉強会第二回目
【日時】7月31日(月)  13:00〜17:00
【場所】富士ゼロックス本社  (六本木T-CUBEの6階「OOFスクエア」)
【運営担当者】笹川亜紀子  東京大学 公共政策大学院 国際公共政策コース2年

【内容】

「社会貢献事業の最前線を知り、将来事業の提言をしてみよう」
 1、富士ゼロックスの社会貢献事業《参1》を知る。
 2、OOF《参2》社内見学。
 3、今後の社会貢献事業内容に関する提言を社員の方々に対して行なう。

富士ゼロックスは、カラー複写機やレーザープリンターなどを製造および販売している企業です。 当企業は、環境に配慮した高品質の製品を適正な価格で市場に出す事だけでなく、製品のライフステージ 全てにおいて地球温暖化、天然資源枯渇、有害化学物質問題等に取り組んでいく事も重視した独自の 「環境経営」を行なっております。例えば、「自社製品を廃棄物にしない」を目標に、使用済み商品を アジア地域9カ国から回収し、タイの工場で全て分解・分別し再資源化するという、「国際資源循環システム」 を展開しています《参3》。
このように、企業だからこそできる企業主体の取り組みは、経済一辺倒でなく環境や社会さらには生態系にまで 配慮した社会システムのあり方が模索されている現在、一つの重要なモデルとして参考になるのではないかと考えられます。
そこで、昨年度実施しました「CSRセミナー第一回目」の内容を踏まえ、更に具体的かつ実践的な社会貢献事業を考え討論するために、 本勉強会を企画しました。第一回目の勉強会では、東京大学本郷キャンパスまで社員の方々5名にいらして頂きワークショップ及び レクチャーを中心に行いましたが、今回は富士ゼロックス本社を学生が訪問し、実際の取り組み等を見学させて頂くだけでなく、 社員の方々とディスカッションをする機会を当社CSRマネージャーの方及び人事部の方々から頂きました。

【成果】

企業の社会的責任とは如何なるものであるべきか、また企業活動を通して将来実現したい社会とは どのようなものか、そのために具体的には何を行なえばいいのか、などに関して、富士ゼロックス社員の方々と 学生が時間をかけ自由に討論できたことは、双方にとって有意義なことであったように思います。 学生にとってはCSRの最前線に関して見聞きすることができ、また社員の方々にとっては斬新なアイディアを 学生とのやり取りを通して獲得することができたようであります。 以下、勉強会後に学生に対して実施しましたアンケートから、本勉強会の感想を抜粋します。

【感想】

「富士ゼロックスのように本当に哲学を持ってCSRをやっている企業もあるという事が分かり、懐疑的だったCSRへの印象も修正されたように思います。しかし企業が利益追求集団である以上、CSRという活動が、企業・消費者・社会にとって経済的にも理念的にも「良いもの」でなければ、効果は期待できないのではないかと思います。 しかし企業が利益追求集団である以上、CSRという活動が、企業・消費者・社会にとって経済的にも理念的にも「良いもの」でなければ、効果は期待できないのではないかと思います。 どうすればCSRが全てのプレイヤーにとって「良いもの」であり、かつ実効性をもつものになり得るのか。この問題に答えを出すには、その企業がどの様な経済活動(知的集約産業かどうかなど)を行い、どの様な組織構造(個人の独立度、評価制度、企業風土など)になっているのか、また社会がCSRといった経済以外の要素をどの程度重視するのかといった、全体の問題の中で捉えなければいけないのではないかと考えています。」


《参1》「OOFとは、工場などの現場や外出先、自宅なども拡張したオフィス空間であるとの考えのもと、その場で働く人がコンピューターを意識せず、より人間的な振る舞いの中で情報やドキュメントを自由に扱えるような、まさにオープンなオフィス環境を構築することを目的とした富士ゼロックスの取り組みを言います。
詳細はこちら

《参2》富士ゼロックス
「サステナビリティーレポート2005」


《参3》富士ゼロックス国際資源循環システム概要案
詳細はこちら